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今年のニュース・プレイバック PART.1
投稿日:2020年12月23日 08:42、カテゴリー:「日常」、投稿者:Fukumoto
2020年、心に残る弊社の取り組みを写真で振り返る「今年のニュース・プレイバック」第一弾は『ピスネームづくり』です!
コロナ渦に陥り、展示会開催や営業活動の自粛が始まったころ、弊社では「チーム桑村」を立ち上げ、若手社員をメンバーにモノづくりをスタートしました。
その一つに、"手作り播州織マスク" があるのですが、当初はロゴマークをデザインしてそれをアイロンプリントで転写印刷していました。
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しかし、熱に弱いのでアイロンをかけると溶けるので当て布が必要であったり洗濯を繰り返すとボロボロと剥がれ落ちることもあったり、欠点があったのです。
そこで、「刺繍」という案も出たのですが、単価が高かったり製品完成後の部分刺繍ということで我々の創意と合わなかったこともあり、よりカッコいい織ネームへの情熱が湧いてきたのです!
ここで思い出したのがInstagramでお友達になった方の中にあった『オクムラ織ネーム』(@o.woven_label)の名前でした。織機の様子が動画で紹介されており、一目見て「凄い!」と感動したのを覚えていました。というのも、我々播州産地では、織物規格の幅で通常は48インチ(124~126cm)、広幅で64インチ(162~164cm)というのが主流です。それに比べて織ネーム・ピスネームの織機は独特で珍しく、衝撃でしたね。
そこで早速、車を走らせまして後輩と2人旅!福井県まで行ってきました!(^^;)
オクムラ織ネームさんの工場です。大変優しい方でして、丁寧に色々とご説明くださり、工場見学までさせていただきました!!
まず最初に見つけたこと・・・それは、、、キレイ!!埃がない!?
これには理由があるのでした。それは、我々の産地と違い「天然素材」をあまり使用しない点です。播州織は綿の産地。主に綿をタテ糸に天然素材を生産します。そのため、経糸が織機上でよく動き、綿埃がたくさん発生します。が、織ネームの工場では主にポリエステル等の合繊をタテ糸に使用され(横糸も同等の糸を打ち込んでいます)、天然繊維特有の埃が発生しないというわけです!
ジャカード織機でして、紋紙も同じようなカードを使用しています。
これが織ネーム独特の織機です!!凄いです。
小さな管に巻かれた糸が左右に飛ぶというより、スライドするという感じです。3段になっていて、その速度は速くないですが織り込まれていく様子がはっきりとわかるのも魅力です。
播州産地の方、特に機屋さんは驚かれるでしょうね。
私がお邪魔した際には、消防団の階級章を織られていまして、後輩と二人して感動しましたよ(^^♪「こうやって出来てるんや!」
こうして作っていただいたピスネームがコレです↑↑↑
デザイン案からの再限度がめちゃくちゃ高いです!!
実際に使うときはこうして半分に折っていただいた形で、生地に挟み込むように縫い入れます。
マスクに使用するとこんな感じですΣ(・ω・ノ)ノ!アイロンプリントしていたものと比べると、随分とリッチに見えると思いませんか!?
表側に見える「K+」は桑村のKにプラスαの+です。チーム及び弊社社員の思いをロゴに詰め込んでいます!
裏面のマークは、播州産地の中心、そして日本の中心「日本のヘソ」である西脇市を意味しています(西脇市は東経135度、北緯35度の位置にあります)。
ほかにもコンビニバッグのカラビナ用に付けたり、、、
トートバッグに付けたりしてしています!手作り品が一気にバージョンアップしてお店で売っているような商品に見えます(*^▽^*)
今回はインスタグラムが繋げてくれた「出会い」と、快く相談に乗っていただいたオクムラ織ネームさんに感謝感謝です<(_ _)>
今後も人の心を温かくできるようなモノづくりを、そして生地を無駄にしないアップサイクルをモットーに、チーム一丸となって会社そして産地を盛り上げていこうと考えています。
チーム桑村を今後とも宜しくお願いします(^_^)/
